2010年10月31日日曜日

第2回目のワークショップ

10月17日午前10時20分、六甲ケーブル乗場に異変が生じていた。これまで見たことがないほどの人、ひと、ヒト…。登山客はわずかである。改札近くには「太田三郎ワークショップ本日開催」の貼紙が。この行列は紙漉きワークショップの参加希望者のだろうか?それにしては、誰も貼紙を見ていないが。というか、人が多過ぎて見えないのであった。
今回は、クノールカップスープの外箱を粗めに粉砕していただいた。印刷された文字や色片を残したほうが、お洒落な葉書に仕上がるだろうという判断である。そしてそれは正解だった。花びらや葉っぱを漉込む者もおらず、淡々と作業が進む。天気に恵まれ、植物園の来場者が多かったこともあって、募集定員20名に対して38名の参加を得ることができた。準備にあたったスタッフも満足げな様子である。

ほどなく夕暮れとなった。六甲山ハウスコンシェルジュの真由美さんと私は、駅で見かけた「のびアニキ」を誘って、新梅田食堂街の「たこ梅」へと向かった。この季節、冷えた体を温めるのには、おでんと熱燗が一番である。

太田三郎


2010年10月27日水曜日

コンシェルジュ通信:2010年10月24日 日曜日

六甲山小学校では二十四節気「霜降」に合わせ、22日にストーブの火入れ式が行われたそうです。六甲山ハウスも居間に電気ストーブをご用意しましたので、どうぞ暖まりに来て下さい。

そんな晩秋ムード漂う六甲山ですが、部屋の隅っこで季節外れの蝶を飼っています。蝶は「アブラナとモンシロチョウ」の切手をコピーした紙で作られているのですが、よく見るとその切手にはすべて消印が押されているんです。それも、消印の日付が5月18日、5月19日、5月20日、5月21日とほぼ毎日!
実はこれ、1985年7月5日から始まった、1日1ヶ所、最寄りの郵便局で消印を押してもらうというプロジェクト。それをなんと25年経った現在も続けているというのですから、三日坊主の私は頭が下がります。
消印が押されただけの小さな切手ですが、そこには日々の暮らしや、様々な出来事があり、大切な想い出が詰まっているように感じます。これを25年間分並べると、何やら物語が見えてきそうです。

そんな太田三郎作品がご覧いただける展覧会のご案内です。六甲山ハウスとはまた違った魅力の作品ばかりなので、ご興味のある方はぜひ足をお運び下さい。


六甲山ハウス・コンシェルジュ
宮崎真由美



2010年10月26日火曜日

コンシェルジュ通信:2010年10月23日 土曜日

六甲山ハウスにはユーモアたっぷりの小物がたくさん隠されているのですが、中でも特に皆さん目を丸くされるのが、チチヤスヨーグルトの容器に入った大量の『あたり棒』。
このあたり棒、同じものが『手をあらわなくていいハウス(のびアニキ/金子良さん作品)』にも1本あるんです。

実は、六甲山ハウスにある大豆の種をのびアニキが育てるという、のびアニキと太田三郎のコラボ企画を密かに行っておりまして、あたり棒はその植木鉢の目印になっています。六甲ミーツ・アートへお越しの際は、ぜひ両ハウスのあたり棒を探してみて下さい。

六甲山ハウス・コンシェルジュ
宮崎真由美



2010年10月25日月曜日

谷山恭子ワークショップ in 六甲山小学校

10月21日(木)、谷山恭子 『ピクニックpicnic』のワークショップ が六甲山小学校で開催されました。
体育館に、不安と期待感が混じった表情で集まった5・6年生13名(1名欠席)と先生2名。

簡単な挨拶と説明もほどほどに、それぞれのイメージに合った色のシートを選び、さぁ、
『作ってみよう!』
作業時間が1時間しかなく、いつもよりシートは少し小さめ。
なかなかシートを目の前に書き出せない小学生たち。
おっ!はじっこの女の子二人組、ぴゃ~っ!と描き始め輪郭が出来上がる。
それに気づいた小学生たち、ようやく一斉に描き始め、みんなノリノリ♪
あ~だこ~だと会話しながら
『切っちゃおっか!』
で切出す。

『小学生すごい!すごいな~』とスタッフ一同。
大人には見えない形や色が見えんだなぁ~と、形やら色の組合せ方。。。。勉強なります!

みんな次第に動きや会話が大きくなって笑いも出てくる。
『そろそろ時間~、あと10分!』
谷山さんの一声でラストスパート!
間に合わなかった小学生は宿題になりました。

今回、六甲山小学校での谷山恭子『ピクニックpicnic』のワークショップに参加し、貴重な体験をさせていただきました。
出来上がったピクニックシート、それぞれ個性があって素敵です。
このピクニックシートは10/30より『カンツリーハウス・中央芝生』にて展示されます。
芝生の上に敷くとまた雰囲気も変わるので見にきてくれるといいな。


六甲ミーツ・アート「芸術散歩2010」事務局
玉岡真理子


















































































































2010年10月23日土曜日

どろんこワークショップ 〜Plant Blockで町を造る~

上光陽さんのどろんこワークショップ ~Plant Blockで町を造る~ が、10月11日(月・祝)、六甲山カンツリーハウス内にて開催されました。
当日は三連休の最後の日で六甲山も晴天に恵まれ、絶好のワークショップ日和となりました。
参加者は合計25名。
お子さんが中心になりましたが、年齢を問わず興味を持ってくれた方々がたくさんいらっしゃいました。

今回のPlant Block (日干しレンガ) の土には芝、ライ麦、クローバー、など、色々な種類の植物の種を混ぜてあります。その土を木で作られた型に詰め、押し寿司のような要領でブロックを作ります。
円柱や四角などお好きな形の日干しレンガのブロックを積みながら家を形作っていくという工程です。
お父さんの方が夢中で、に土に興味津々になっていたり!
「お家で作りたいから土の作りかたを教えてほしい」という男の子もいたり。
皆さん真剣な顔で制作されていました。

こどもが造る家と大人の造る家。どちらも比べられない面白さがありますね。
こどもの町、大人の町と造ってみたら、なにが見えてくるんでしょうか?興味深いですね。
作った日干しレンガの内1つは、持ち帰っていただきました。日に日に姿を変えていく経過を、ご自宅で楽しみながら可愛がっていただける事と思います。

今回のWSで制作された作品は、六甲山カンツリーハウス内上光陽さんの作品『Plant Blocks』の隣に、そのままのカタチで展示されています。

参加者の方々が造られたミニチュアの日干しレンガの町。ぜひ見にいらしてください。

六甲ミーツ・アート 事務局
ダイマルアヤ






























2010年10月21日木曜日

コンシェルジュ通信:2010年10月17日 日曜日

今日は六甲山ハウスの主、太田三郎によるワークショップが開催されました。

主がハウスに到着するなりゴソゴソと荷物から取り出したのは、新作「蓑虫鉛筆」。
蓑虫の大切な衣装を頂戴してきたそうです。
古着を鉛筆のキャップとして再利用するとは、なかなかエコです。

あ、いいアイデアを思いつきました。
ハウスにはベッドがないので、蓑虫なう(角野晃司さん作品)の衣装をハウスのベッドとして再利用するなんてどうでしょう。
寝袋みたいでぐっすり眠れそうな気がするのですが。

六甲山ハウス・コンシェルジュ
宮崎真由美


2010年10月19日火曜日

コンシェルジュ通信 : 2010年10月16日 土曜日

六甲山ハウスにはキュートなうさぎが3羽いて、ちょっとしたアイドルになっています。
このうさぎたち、昼間はお客様のカメラに向かって愛想をふりまいているのですが、夜になるとそっこりハウスを抜け出して遊びに行っているようなんです。
近所にはうさぎ仲間の行司さん(おしどりさん作品)がいるので、相撲を取りにでも行っているのでしょうか。

でもうさぎたち、身体にひっつき虫をいっぱいくっつけて帰るので、夜遊びしたことがバレバレです。

六甲山ハウス・コンシェルジュ
宮崎真由美

2010年10月15日金曜日

コンシェルジュ通信:2010年10月11日 月曜日・祝日

別荘の主は音楽が好きなようで、たくさんのレコードがコレクションされています。
それは良いとして、注目すべきはレコード棚の引き出しから頭を出しているマイク。
きっと、夜はカラオケを楽しんでいるのだと推測します。
今度の日曜日(10月17日)は2週間ぶりに別荘を訪れるようなので、六甲山に歌声が響き渡るかもしれません。

六甲山ハウス・コンシェルジュ
宮崎真由美

2010年10月14日木曜日

コンシェルジュ通信 : 2010年10月10日 日曜日

太田三郎の別荘「六甲山ハウス」には入口に真っ赤な郵便受けがあるのですが、時々お便りが届きます。
今日も、かわいいイラスト入りのお便りが届いていました。
別荘の主にお便りを書かれたい方には、はがきをご用意しておりますので、どうぞお気軽にお声掛け下さい。

はがきと言えば、10月17日(日)はヒマワリの種子を埋め込んだ手漉きはがきを作るワークショップを開催します。
参加無料の楽しいイベントなので、ぜひぜひ遊びに来て下さいね。
http://rokkomeetsart.com/event/20101017/

六甲山ハウス・コンシェルジュ
宮崎真由美

2010年10月7日木曜日

第1回目のワークショップ

10月3日、第1回目のワークショップ「SEED PROJECT from ROKKO」が行われた。六甲山の種子を葉書に漉込んで世界に発信しようというコンセプトである。
通常は牛乳パックを溶かしたパルプを用いるのだが、今回は味の素(株)からご提供いただいたクノールカップスープの外箱を利用した。箱を鍋で煮た後にミキサーにかけると、ドロドロの粥状になる。これを漉き枠に流し込ん
で種子を埋め、水を切れば「葉書の素」が出来上がる。この間5分ほどの作業。本来なら、窓ガラスか化粧ベニヤに貼付けて1昼夜乾燥させるのだが、今回はその場で持帰っていただくため厚紙に挟んだ。
埋めたのは、カンツリーハウスで採れたヒマワリの種子。見た目に地味なせいか、花や葉っぱも漉込む参加者が続出し、多くはイカリソウやアジサイの花びら入り葉書となった。
あいにくの雨ではあったが、大阪から駆けつけたアート好きな熟女グループ10名と、親子3人連れ、それに「のびアニキ」を交えて楽しい時間を過ごした。
熟女たち、実は興味ある作家を迎えて講義を受けるなど、会員個々の成長を目指す「アイアイ」というグループの仲間である。オルゴールミュージアムへ向かう途中、雨に濡れながら木にぶら下がっている大きな蓑虫作品に声援を贈っていた。アートへの好奇心と愛情がいっぱいの「大阪のおばちゃん」なのだ。紙漉きのセットは画材屋でも安く手に入る。
新聞紙などでも葉書が作れるからぜひ試していただきたい。

太田三郎

太田三郎ワークショップ「SEED PROJECT from ROKKO」は、10月17日(日)にも開催されます。ぜひご参加ください。












































2010年10月5日火曜日

藤本由紀夫さんの講演会「音の宇宙」が開催されました

オルゴールミュージアムに作品を展示中の藤本由紀夫さんの講演会が、10月2日(土)に開催されました。講演中藤本さんはパソコンを操作しながら、大きな画面に写真や図版などの資料を映し出しながら、作品についてお話いただきました。今回の展示作品<apollon's forest-アポロの森->のアイデアを考えた経緯や、この作品をオルゴールミュージアムで展示する意味などについて、1時間ほどお話いただきました。
その後、夜のオルゴールミュージアムの中庭に出て、夜の<apollon's forest-アポロの森->を皆さんで鑑賞しました。昼間は、どうしても自動車の音や中庭の手回しオルガンの音色が聴こえてきますが、夜は作品のテーマでもある自然が奏でる音楽を鑑賞することが出来ました。この講演会でしか体験できない作品を、鑑賞できて参加者の皆さんも大満足だったようです。
また、オルゴールミュージアムの中庭にある他の作家さんの作品も合わせて、参加者の皆さんは鑑賞されていました。

オルゴールミュージアム ホール・オブ・ホールズ六甲
学芸員 内藤紫都