通常は牛乳パックを溶かしたパルプを用いるのだが、今回は味の素(株)からご提供いただいたクノールカップスープの外箱を利用した。箱を鍋で煮た後にミキサーにかけると、ドロドロの粥状になる。これを漉き枠に流し込ん
で種子を埋め、水を切れば「葉書の素」が出来上がる。この間5分ほどの作業。本来なら、窓ガラスか化粧ベニヤに貼付けて1昼夜乾燥させるのだが、今回はその場で持帰っていただくため厚紙に挟んだ。
埋めたのは、カンツリーハウスで採れたヒマワリの種子。見た目に地味なせいか、花や葉っぱも漉込む参加者が続出し、多くはイカリソウやアジサイの花びら入り葉書となった。
あいにくの雨ではあったが、大阪から駆けつけたアート好きな熟女グループ10名と、親子3人連れ、それに「のびアニキ」を交えて楽しい時間を過ごした。
熟女たち、実は興味ある作家を迎えて講義を受けるなど、会員個々の成長を目指す「アイアイ」というグループの仲間である。オルゴールミュージアムへ向かう途中、雨に濡れながら木にぶら下がっている大きな蓑虫作品に声援を贈っていた。アートへの好奇心と愛情がいっぱいの「大阪のおばちゃん」なのだ。紙漉きのセットは画材屋でも安く手に入る。
新聞紙などでも葉書が作れるからぜひ試していただきたい。
太田三郎
太田三郎ワークショップ「SEED PROJECT from ROKKO」は、10月17日(日)にも開催されます。ぜひご参加ください。
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